特徴: | アンコウはラテン名: Lophiomus setigerus、俗称:、クッアンコウ(黒鮟鱇)。キアンコウの口中は白っぽいのに対して、クッアンコウの口中は黒地に黄白色の水玉模様という特徴がある。日本では、キアンコウ(ホンアンコウ)とアンコウ(クツアンコウ)が主な食用の種である。両種は別の属に分類されているが、外見は良く似ている。アンコウは外見的な特徴は頭部が大きく幅が広いこと。体は暗褐色から黒色で、やわらかく平たい。体長は大きなもので2m近く、重さも60kg近い種(ニシアンコウ)もある。アンコウ目の魚類には雌雄差があるが、アンコウは雌雄ともに大きくなる(東シナ海のキアンコウのオスは8歳にもなると全長55cm・体重2kgにも達する)。アンコウのメスはオスよりも早く成長し体が大きく寿命も長い。基本的に春先は産卵の時期になると肝が小さくなり、商品価値も薄れる。肝が肥大化する11月から2月が一番美味しい時期とされる。基本的に水分(全体の約80%)。白身の部分は脂質が少なくヘルシーである。アンコウの身にはビタミンB12やB1、ナイアシン等のビタミンBが含まれ、皮膚や粘膜の健康維持、そして貧血予防に良いとされている。肝(アンキモ)は脂質が多く高カロリーで、ビタミンA(レチノール)やビタミンB12、ビタミンDが豊富に含まれている。肌の健康を維持したり、老化防止、視覚の暗順応に良いとされている。アンコウは江戸時代の頃の「三鳥二魚」と呼ばれる5大珍味の1つであり、歴史的にも名高い高級食材である。 |