特徴: | キグチはラテン名: Larimichthys polyactis Bleeker、俗称:キングチ(長崎)、コイチ。通常30cm、最大40cm口はわずかに受け口。体色は黄色味の強い銀白色。水深120m以浅の大陸棚上の泥底にすみ、夜になると表層に昇って、オキアミなどの動物プランクトンを食べる。現在では数量が激減した。中国、朝鮮半島西岸においては、食文化を代表する魚として古くから親しまれており、特に朝鮮では、本種の干物を神事の供え物として用いるほど特別な存在であった。近年、本種の水揚げが激減するに従ってその伝統も薄れつつあるようである。フウセイと非常に似ていて見分け方はキグチは下顎の大きさ長さにある。フウセイは両顎が同じ長さ、本種は下顎が長い。中国のレストランや一般家庭の食卓などでよく並ぶ大衆魚。シログチとも相似。市場では「(大キグチ、フウセイ、大黄魚・大黄花)」と「小キグチ」に分けて売られており、主に小キグチの方が料理に使用され、こちらは骨まで食べられる。大キグチ50センチくらいまでになるが、腹と唇がやや黄色い。小キグチはただの20センチくらいで、腹の黄色が強い。クセのない柔らかい白身が特徴。脂のよく乗った秋~冬にかけて最も美味しい。 |