特徴: | マナガツオはラテン名: Stromateidae、俗称:真魚鰹。中国、台湾では「鯧」といい、マナガツオ属の魚は食用魚として重要である。体高が非常に高く、成魚は腹鰭をもたない。背鰭は1つで、臀鰭の棘条は2~6本。銀灰白色の平べったい菱形で、腹ビレの無いのが特徴。白っぽいウロコがあるが小さく、死ぬと剥がれ易いため、流通段階では無鱗と思われている。新鮮なものは金属のような光沢があり、ウロコのついたものは高級品である。7~8月頃が産卵のピークで、水深10~20mの沿岸浅江の砂泥域で産卵する。産卵が終わると沖の深部へ戻って行く。卵は球形分離浮性卵で、水温26℃なら一日で孵化する。肉食で、アミ類を中心に甲殻類や多毛類、サルパ類などを食べて成長する。孵化後、数ヶ月で3cm程度に成長して外海へ旅立ち、全長50~60cmぐらいまで成長する。メスは体長25cm、オスでは20cm前後で成熟する。 |