特徴: | コイチはラテン名: Nibea albiflora、俗称:古伊知魚、グチ。鱗にある黒点が側線の下では筋状に並び、上では乱れてバラバラとなっている。胸鰭、腹鰭、尻鰭、尾鰭の下方が黄色みを帯びる。産卵期は晩春から夏。浅場に生息。水からあげるとグーグーと音を出すが、これは、鰾の外側に沿って強い筋肉が発達しており、これを振動させると、鰾が共鳴して大きな音が出るようになっているので、グチという名の由来と言われる。体長約40cm。やや黄色みを帯びている。産卵期は初夏から夏で、この時期には浅場にいるためノリ漁場内の刺網等で多くとられている。味はたんぱくであるが、刺身、塩焼き、唐揚等でもおいしく、また、鮮度が落ちても筋肉たんぱく質が安定し、強いこしが出るため練製品、特に高級かまぼこの原料ともなっている。 |